第3回オープンクラスの御報告 

 平成13年1月28日(日) 午後1時〜3時

先生:見上 潤
内容:『星の王子様』を5カ国語で読解
上田学園での授業:星の王子様をイタリア語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、ロシア語、英語で読解中。 語学の学び方を通して、分からないことが起きても、何かヒントになるものを見つけ推測し、問題を解決する力を身につけさせる。

 

 ご存知『星の王子様』を5カ国後で読み、楽しむ授業!イタリア語、スペイン語、フランス語…と読んでいくと、あら不思議!!!なんとなく意味がみえてくる。綴りも発音も違うけど、ヨーロッパの言葉は元々、ゲルマン系言語とラテン系言語からできたもの。少しずつなまってできた方言のようなものなのです。連想ゲームのようなこの授業を受ければ、新たな世界が広がること間違いなし!!
その授業の様子を紹介します。

 



志茂田景樹ではありません

上田学園が誇る色気ムンムン親父、見上先生。 この間は、ZIPPERという雑誌にまで載っちゃって・・・そこでは騎士風とか言われてたけど、なるほどそういう見方もできるのか。 本業は、音楽分析学を専門とされている先生なのでありました。 上田学園では、言語に関することを教えてくださっています。
過去にはオペラを習ったりしてました。

今回のオープンクラスに集まってくださった方々は総勢14人。 皆さん、一生懸命に見上先生のお話に聞き入っておられました。 授業後にはまたも2時間にも及ぶ上田先生のお話が・・・。 これもオープンクラスの楽しみの1つかもしれませんね。


狭い教室だけど熱気ムンムン! 



テキストを読む声にも力が入る。(つばも飛び散る)

授業中に惜しげもなくとびだす見上先生の膨大な知識。役にたつことも、親父ギャグもでてきます。 今回も数々の豆知識が! 皆さんはエルニーニョ現象って知っていますか? このエルニーニョという言葉は、実はスペイン語なのです。 EL NINO(最後のNの上には記号がついています。)
EL=定冠詞(英語でいうTHE)
NINO=子供、男の子
といった意味があります。
これが表す物はというと、定冠詞で限定された子供ということで、幼子イエス・キリストなんだそうです。 クリスマス頃にペルー沖で起こることからこう名づけられたそうです。


豆知識・第2弾!
IとJの関係
元々、ラテン語ではJという文字はありませんでした。 しかし、いろんな言語に派生して行くと共に、それは方言のように少しづつ発音も変わっていきました。試しに、“イ”という音を出して、少しづつ口をすぼめて見てください。だんだん“ジ”になってきませんか? 日本でも、北の方の方言ではこういう風に母音が変わってたりしますよね。きっと寒いから口を大きくあけたくないからでしょうね。 そんな風にラテン語から派生した言語ではIの文字に尻尾をつけてJという文字を作ったのです。 また、スペイン語やイタリア語、ドイツ語ではJという文字自体は使いますが、発音は日本語でいう“ヤ行”になっているんです。 英語でいうジーザス・クライストも、日本で言う時には、イエス・キリストっていいますよね。



5ヶ国語で書かれたテキスト


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