ほめられる恐怖

 

 

最近、上田先生に妙にほめられる。

でも、ほめられるとなんか怖い。

人生の中でほめられることが、少なかったこともあるのだろうが

やはりほめられると、次からの期待のようなものを感じてしまうからだ。

まぁ、多分そんなに期待されてはいないのだろうが、それでも怖い。

それにしても上田先生はどうしてあんなにほめてくるんだろう。

よく言われるのが

「あなた、本当に伸びてきてるわ」

みたいなことだ。

でも、先生方がそう思っていても

当の本人は、あまりそれを自覚していない。

伸びているのが自覚できないから、そういわれても実感できなくて戸惑う。

まぁ、自分を判断するのは自分でなく他人だということはわかっているのだが

やはり実感できいないとよくわからない。

所詮僕は今できることを普通にしているにすぎなから。

そして普通のことをしていてほめられる……そうすると

(何かほめられるようなことしたかな?)

と思い、それと同時に妙なプレッシャーのようなものを感じるのだ。

そうすると先ほども書いたとおり

先生方は別にたいした期待などしていないと思うのだが、怖くなってしまうのだ。

要するにほめられてすなおに

「レベルアップしたぜ」

と思えず

「う〜ん」

と、なってしまうのだ。

なんか自意識過剰な気もするがそうなのだ。

だからほめられるのは苦手だ。

ナルチェリンのように強烈なことを言われるのもいやだが

ほめられるのもどうにもだめだ……どうしたらいいかわからなくなってしまう。

贅沢な悩みの気もするが、僕にはそういった変なところがある。

まぁ、それほどたいした悩みではない気もするが

これって、どうしたらいいんだろう……よう、わからん。

みんなはほめられたらどう思うの?

やっぱうれしいの?

 

 

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