〈サルサの夜 〉
十月十日、僕は上田学園のサルサの夜といわれる行事に行った。最初サルサの夜のことを聞いたとき「なんだそれは…」と思いました。はっきり言って何をする場所なのかも見当がつきませんでした。
サルサの夜の存在を知って二日くらいたったとき、その内容を知ったのですが、どうやらライブハウスのようなところで、キューバ音楽を聴くとのことでした。しかし僕は、音楽はアニメソングしか聞かないし、いきなりキューバ音楽といわれてもパッとしませんでした。それに入学して十日目でいきなりそんなことをいわれても、あまり乗り気になれませんでした。人も大勢いるし…。
そして当日、サルサの夜が始まった。
サルサの夜には、ケビン先生(英語の先生)などもきていました。音楽が始まると、みんな凄い勢いで踊り始めました。どんどん会場のテンションが上がるなか、予想道理、僕のテンションは下がっていきました。しかも僕は普段、朝五時ごろ起き、夜十時ごろには寝るという生活をしているため、ライブの時間にはものすごく眠く、それがテンションを下げるのにさらなる加速をつけたのだと思います。
そして僕の意識は最後には絶たれました。横にいるアカバンが何度か起こしてくれたのですが、それでも眠くて音楽がまるで頭に入りませんでした。起きたとき気になったのは「あとどのくらいで終るのかなー」ということでした。そして周りを見ると、ケビン先生がものすごい勢いで踊っていました。他の客を見ても、皆とても楽しそうに踊っていました。そう思うと、僕だけ違う世界にいるような感じになってしまいました。このような感じでサルサの夜は、幕を閉じました。
そして帰りの電車での会話では「あの人の歌は凄かったですねー」など、それぞれ感想を言っていたが、僕には何もわかりませんでした。
それから数日後
サルサの夜から数日後、英語の時間にケビン先生がそれぞれに英語でサルサの夜の感想を聞いてきました。当然のことながら僕も聞かれました。そして「眠ってしまいました」と答えたら、ケビン先生はものすごく驚いていました。確かにライブを聞きに行って眠るなんて、自分でもいろいろな意味で驚きましたし…。
そんなわけで、「ある 上田学園の一日」をお送りしました。