資格
よく上田学園に
「上田学園では、高校卒の資格が取れますか?」
という電話がくる。
僕もこの間その電話を受け取った。
が、僕はその瞬間、思わず
(だったら高校いけば)
と、言いそうになった。
まぁ、営業的な感覚で、その言葉は言わず
「大検とかでも取れますよ」
と、内面とは裏腹な言葉を言って説明した。
が、正直、そんなに高校卒の資格がほしければ高校行けばいいのに
というのが本音である。
そもそも資格というものは、努力し手にした能力の結果についてくるおまけでしかない。
つまるところ、能力があれば資格など必要ないのかもしれない。
でも資格があるのは、それがあればみんなが安心してその人に身をゆだねられるからだろう。
でも結局資格は、それに見合う能力がなければ意味がないのだ。
資格だけあって能力がない……これほど怖いものはないからだ。
高校卒も叱り。
実力もないのに資格だけ取ったら大変だ。
資格があるからと、仕事などを任されても、実力がなければ何も出来ないからだ。
そうなったらマジで大変だ。
だから資格がほしければ、それに見合うところで学び、能力を手にする必要があると思う。
それなのに、高校にも行かずに高校卒の資格をとろうなど、何を考えているんだかという感じです。
資格がほしければそれに見合うことをしろ……と。
なんか今回も偉そう……しかし資格というのはそういうものだと思う。
かなり個人的な見解が入っているが、僕の中で資格とは
あくまで能力についてくるおまけでしかないのだ……
だからおまけだけをかすめとろうなんて、せこすぎだと思う。
それに資格以上に大切なものだってあると思う……
だから僕は上田学園に入ってくる人には、それを求めてほしいと思う……
資格だけが全てではないと。
とまぁ、言いつつも、確かに資格は良い武器であると僕も思います。
でもそれは武器が扱えて初めて意味があるのであって、そのためにはそれなりの力が必要だ。
それを上田学園で養ってほしいと思う。
資格を取るためではなく、資格を使いこなすための力を。
なんか本当に偉そうだが、求めるものがあるのなら、がんばるしかないのだ。
高校卒の資格がほしければ、高校に行くしかないのだ。
それなのに
なぜフリースクールにそれを求めるのか?
なぜフリースクールがそれを与えているのか?
お前は高校生か?高校か?
すさまじい疑問が僕の中で発生する。
まぁ、それでもそこでそれだけの能力を身につけられるのであれば問題ないと思うが
もしそれだけの力がないのに与えていたら……微妙に怖いことである。
でも社会はそれを認めている。
ある一定のラインまでは。
だが実際に社会に出て、それが受け入れられるのだろうか?
子供のときには多めに見る。でも社会に出たとたん、それを許さない。
このような突然訪れるギャップを作り出す社会もどうかと思う。
すくなくとも間違いをおおめに見ておいて、突然変貌するのは良くないと思う。
許容できないのであれば、物事は正すべきだと。
それすらせずに、能力のない人間に資格を与えるなど、無責任極まりないと思う。
だからまず第一に考えるのは、能力だ。
これがあれば生きていける。
資格だけでは生きていけない。
資格だけあっても能力がなければダメだから。
それでも社会はそれを許している。
何を考えているのかよくわからないが、いい加減なことだ。
僕の一方的な見解だが、僕はそれが大嫌いだ。
だから、もし資格を得るのであれば、それに見合った能力を手に入れたい。
それを持って始めて資格を手にしたい。
だから資格がほしいなら、しかるべきところで学ぶしかない。
それが出来ないならあきらめるしかないし
あきらめられないのなら、やるしかない。
極端な話だがそう思うし、それだけのことだと思う。
でも大変そうでもある。
……ハァ、大検……か……。