全盛期にして暗黒の時代

 

 

今、上田学園は全盛期にして暗黒の時代である。

何が全盛期なのかというと、授業の内容である。

授業の内容は、今までにないくらい密度の濃いものとなり、みんなマジです。

ほかの人がよいものを作ってくると、それを参考にさらによいものを作ってきたり、

ほかの人に負けないように必死でよいものを作ろうとする。

そこには、みんなの必死さと本気が感じられる。

僕も負けないようにがんばってはいるが、今のところあまりよいものが作れている気がしない。

というより、僕はどうにも文章を書くのは得意だが、演出の面が苦手である、

文章だけなら一日に万単位の文字数のものを作れるが、これを人に読めといえばいやであろう。

逆にビジュアル面がものすごくよいと、それに引き寄せられてみてしまう。

また内容もよいので、これまた悔しい。

そのため何とか演出をしようとするのだが、うまくできないでいる。

そのため僕はできる限りの資料を読んで、頭にのなかにほとんどのデータを入れて

また、自分の書いた万単位の文字の内容を覚えてそれを噛み砕いて説明するようにしている。

さすがに書いてある文字全部を読むのは疲れるし、そんなの途中で飽きられてしまうからだ。

文字ばかりでも飽きられないよう努力しているが、これもなかなかうまくいかず、途中で

「えっと……なんだっけ」、てなってしまう結果になることもある。

かなり悔しい。

でも数ヶ月前の上田学園なら、これで悔しいと思うことはなかったろう。

今の上田学園だから悔しいのだ。

だからこそ、みんながやったのを見て悔しいとか、こういうやり方もありかと思えるのは

まさに全盛期の証であろう。

 

そして暗黒の時代とは?

これは現在の授業の出席者の数であろう。

はっきりいってかなりやばいです。

6人中半分……ようするに3人くらいしかいないのだ。

これはやばいと思う。

分担作業もみんながいないから、ほかの人がやることとなる。

そのさいたるものが掃除であろう。

みんなで当番を決めたのに、一切機能していない。

困った話である。

愚痴のようだが、毎日掃除するのはさすがにいやだ。

学校そっちのけで好きなことやるのはかまわんが、

「自分で決めたことくらい少なくともしろ」と思う。

たかだか掃除くらいと思うかもしれないが、毎日やっているとなんかストレスになってくる。

「なんで俺、毎日掃除しているの?」と。

心が小さいと思われるかもしれないが、せんでいい苦労はしたくないのが僕なのだ。

でもしなければならない。というよりやらなきゃ誰がほかにやるのという世界なのだ。

そのため毎日掃除している。

また英語の授業では、2分割されるので、ただですら少ないのにさらに少なくなる……

最初のころは人数がいたので1対1の会話などがあったが、今はそれがなくなってしまった。

辞書も持たずに、日本語の話せないクリス先生との会話というのは30分でもかなり必死になり僕は好きだった。

それが2人しか参加していないと、さすがに話題がつらくなってくる。

そのためこの1対1の会話が最近行われていない。

ちょっと困るかな。

ほかにもみんながいれば分担できる宿題なども2人とかでやるのでしんどい。

ときどき、「なんであいつらサボって好きなことしてるのに、がんばっている俺が好きなこと何一つできないんだ」

とイライラするときもある。

別に好きなことしかしていない、来ない人たちがうらやましいとも、その行為に憧れを持つこともないが、なんか腹立つのだ。

そのほかにもさまざまなことで影響がある。

そもそも数というのはそれだけでも戦力となることが多い(逆効果もあるが)。

そのためやれることのバリエーションがすごく増えるのだ。

またアイディアなどもたくさん出てくるし、やっててつかれないのだ。

それが人数が3人になったりすると、本来6人でする作業のしわよせが一気にくる。

そうなるとそれをするのに必死になり、新しいこととかがなかなか始められなくなる。

せっかく全盛期なのにこれはもったいない。

こんなに面白いのになぜすることに制限が出てくる。

ホームページだって、卒業生のタッチが改造してくれたし……これは本来学生の仕事であろう。

それに雑務が増えて、宿題にも影響が出たりもする。

「正直、やってらんねー」

て思いたいけど、実際そう思うことはない。

なぜなら、今まさに上田学園が全盛期であり、おもしろいからだ。

だからがんばろうと思えるし、そのために努力もできるのだ。

そういった意味から今の上田学園はまさに

「全盛期にして暗黒の時代」なわけなのです

 

 

P・S

僕は、今年(2005年)の8月に卒業する予定でしたが、

8月に卒業しても、就職するにも進学するにも、来年の4月まで待つことになる。

そうなるとすることがないので、とりあえず来年の4月まで親に頼んで上田学園に残ることにしました。

上田学園で学びながら、次のステップを確実なものにしようと思ったのです。

そういうわけなので、皆様もうしばらく付き合ってください。

 

あともうひとつ僕の口から言えることは、今上田学園はくどいようですが本当に全盛期です。

暗黒の時代でもありますが、これは個々のやる気の問題でいくらでもなんとかなります。

ですが全盛期というのは、それだけのクオリティーのものを作れるようになるまで時間がかかります。

全盛期というのはそれだけ作るのが大変なわけなのです。

ですから上田学園に入るなら今がチャンスだと思います。

やる気があり、毎日これるのなら、それだけで暗黒の時代はさり

さらに全盛期のなかで学べるのだから、これほどよい条件はないでしょう。

もし今を逃したら次の全盛期がいつ来るかわからないので、

ぜひ今の機会を大事にしてください。

在校生も

「今の全盛期のあいだに何かをしたい」

「何かしないともったいない」

と思っています。

ですが、上記で書いたとおり、人数が少ないという厄介な状況にいるので

このチャンスをぜひとも利用したいし、利用してほしいとも思います。

 

それでは

 

 

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