極楽トンボの迷い道

フリースクール 上田学園
小高俊彦
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H15.5.13

嫌いな言葉

「なぜ山を登るのか? それはそこに山があるからだ」
今まで私はこの表現があまり好きではなかった。
昔の有名で立派な人が言ったのだろうか?
昔から言い伝えられている伝統的な表現なのだろうか?
いずれにせよ、時々聞くこの表現が好きではなかった。

私は何故この表現が嫌いなのか?
始めは、
この理由をはっきりさせない表現の仕方が嫌いだからだと、
自分では思っていた。

それをこの文で批判してやろうと思って書き始めたのだが、
表現の解釈などを考えてるうちに
なんだか違う気がしてきた。

この表現の解釈はたぶん、
「山を登ることの理由なんてどうでもいい。
山を登ることに、はっきりとした価値があることを、
私は理解しているのだから、それで十分なのだ」
ということだと思う。

おそらく私は
「理由なんてどうでもいい。
これにははっきりとした価値があるのだから」
というものが今無いので
嫉妬していた
というのが、
あんまり認めたくないが
真実だろう。

あまり認めたくなかったので、
理由をはっきり書かない表現は駄目だ、
という風に考えていたのだと思う。

せっかくかっこいい批判文を書こうと思ったのに・・・
妙なことが判明してしまって恥ずかしかったので、
この文章はのせるのをやめようかと最初は考えた。
でも、これはこれで、いいことだと思ったので
やっぱりのせることにした。

でも、他にもこういうことが
自分にいっぱいあるかもしれない、
そう思うと、ちょっと怖いな・・・


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