極楽トンボの通り道

フリースクール 上田学園
小高俊彦
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H15.6.10

H15.6.10 日記

1時間目は企画の授業。先週も書いたが私の課題は葬儀屋の企画を立てることである。先週出したアイディアは主にターゲットにする人の「好み」を中心にしてアイディアを考えた。たとえば「車好き」なら「愛車を棺桶にする」みたいに考えたのが先週であった。今週は「好み」以外に発想を広げるために、現在のお葬式の一般的なことを色々調べることになった。しかし・・・

先週から図書館やインターネットでお葬式に関することを調べていたのだが、「しきたり」「常識」「お金」「法律」「トレンド」などなど膨大な情報に触れて混乱してしまった。一応、調べたことをパソコン上にファイルにしたのだが、用語辞典、なんとなく必要そうだが確信のもてない事、興味半分で調べてどう役に立てていいか分からない事、どういう風に進めたらいいかというアイディアの列挙、などがバラバラに混じり合ったよく分からないファイルになってしまい、ファイルをざっと眺めても何の為の文書なのだか分からない。そのまま授業の朝が来てしまった。授業ではみんなに自分の考えを伝えなければいけない、と考えていたので、方向性なしの文書は使えないと思い今日は「どう進めたらいいでしょうか?」「どう調べたらいいでしょうか?」という質問だけにしようと思って、発表のための印刷物は作らなかった。

「このまま文書を印刷して見せてしまおうか?」という考えがちょっと頭をよぎったが、ネットや本から丸写しにしたような文書をみんなに読んでもらうのは抵抗があったし、ぐちゃぐちゃなファイルを見せるのは恥ずかしかった。「この文章は何の為に作ったのか?」と聞かれたら、なにせ作った私でもよく分からないのだから答えようがない。

質問を箇条書きにした紙だけを用意して授業に臨んだ。やはり発表の印刷物を用意できないのは恥ずかしい。一番最後に「小高は?」と聞かれたので用意した質問を聞いた。いろんな情報に共通していることを抜き出して書くようにというアドバイスをもらった。分からなくても、どう分からないのか分からないから書いてきた方がいい、というアドバイスももらった。

やはり、あのまま印刷物を作るべきだったのかもしれない。だけどキチンとまとめたものを人に見せたい。しかしそれは発表しなくていいことの理由にはならないかもしれない。だが、発表しなければいけないのだろうか? 質問だけでどうしていけないか? いや、いけなくはないが、中途半端でも人に見せれば意見がもらえて仕事の効率がいいだろう。

それと、この授業では自分から挙手して発表することになっているが、「はいっ、先生! 私いきます!」、「はい、それでは小高君」、「全然進んでません! どうしたもんでしょう?」、みたいのには抵抗があって、先生に聞かれるのを待つことになってしまった。なんとなく、あるべき姿から外れているような感じと、恥ずかしさがある。ただ、きっと、そういう風に言えるのは正しいことかもしれない。だが、言いづらい。間違っている気もちょっとする。もしかしたら、会社で働いていたら、そういうのはまずいのかもしれないが、ここは学校なので正しいのかもしれない。

次の翻訳の授業は例によってあまり気合が入らない。そろそろはっきりしてきたが、この翻訳の授業に気合が入らないのは眠いからじゃないみたいだ。ちょっとした単語の意味が非常に気になってしまって、延々と辞書を引いてしまって先に進まないということがよくある。だが、この授業ではとにかく前に進むことが重要である。とはいえ気になってしまう。たぶん私は文法や単語に関する関心が強すぎるのかもしれない。というか・・・よくわからん。まあ・・・ぼちぼち・・・やりましょう。

さらに次は多言語の授業。日本語には無いけど、男性名詞、女性名詞の概念は面白い。あと、be動詞やhave動詞には哲学が秘められてるとか、へぇーーー。beが重要なのは、人はとにかく存在してなきゃ話にならん! haveが重要なのは、存在してたら次は、とにかく何か持ってなきゃ暮らしていけん! みたいなことらしい。おお、なんか説得力あるな。

明日は日本語クラス。準備しなきゃ・・・


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