レギュラークラス講師
レギュラークラス講師は、原則として週一回、ひとコマ2時間で行われる授業を受け持っています。
石束隆 (株)ベストアドバイス(生損保会社)代表取締役CSマネージャー
「新聞を読む」
●目標
仕事の情報、ヒントは足元にたくさんあることに気づき、
それをどう生かすかは、その人次第であることを学びます。
●授業内容
日本経済新聞を教材とし、自分の気になる記事を手がかりに、
社会の事象、ビジネス、哲学、文化、歴史などを皆で考えてみます。
記事を要約し、互いに紹介をすることで、国語力やコミュニケーション力を高めます。
また、ビジネストレンドのキーワードを自分の言葉で言い表す訓練等を通して、
言葉の感性を磨きます。
エクセルやワードなどの発展的な使い方も実践します。
ビジネス最前線ツアーや、合宿なども計画しています。
ともすると通り過ぎてしまう身の回りのことに注目することによって、
自分の世界を広げられることを体験してみましょう。
●講師になって頂いたポイント
専門学校の教師忘年会。「サラリーマン代表」のような服装で、
オヤジギャグを連発する細川たかし似の面白くて変な先生と同じテーブルに。
その後、日本語を習いに来ていた外国人の学生から
上田学園の講師として紹介されたのが、
オヤジギャグを連発していた細川たかしこと、石束先生。
ロシア文学にはまった大学時代、母親手作りのコザック服を着ていたという。
大学を中退後、色々な仕事をし、御自分の会社を設立。
その経歴と相変わらずのギャグと、
どんなことにも一生懸命に楽しむ姿に、
思わず講師をお願いしました。
上田早苗(上田学園の学園長及び、レッツ日本語教育センター代表取締役)
「日本語を外国人に教える」
●目標
外国人に日本語だけで日本語を教えるということを通じて、日本と日本語を再確認します。
ふだん無意識に使っている言葉に意識を向けることは、国語の復習にもなります。
担当する外国人に継続的に日本語を教えることを通して、外には見えない準備がどんなに
大切であるかを体験し、責任を持つことを学びます。
国籍を超えて誰とでも気負いなく話せるようにします。
●授業内容
各学生は、日本語初心者の外国人の担当教師として、上田メソッドを使い、週1〜2回、
数ヶ月間継続して日本語で日本語を教えます。学生に合った副教材を工夫して開発します。
高田直美(レッツ日本語教育センター講師)
「日本語を外国人に教える」授業アシスタント
●講師になって頂いたポイント
レッツ日本語教育センターの日本語教師。
コツコツと努力する姿。優しい目線。
そして、学生のことをよく見て、学生の立場から話をすることが上手な先生。
学園生の日本語講師としては最適な方なので、授業を依頼しました。
伊藤泰二 (株)ビーインターナショナル常務取締役)
「旅行の授業」
●目標
旅行業務に関する企画を立て、営業し、実際に旅行を実行するまでのプロセスを通して、
旅行業とは?を実体験します。
●授業内容
ツアーの企画のアイディアを出し合い、
それを実行するためには何をすべきかを考えます。
平成15年11月と平成17年3月には、この授業で立てた企画に基づいて、
「上田学園ふれあいタイツアー」を実施しました。大枠の計画からはじめ、
下見、綿密な準備、集客営業、ホテルや移動手段の予約、
ツアー添乗員に至る全てを
自分達でこなしました。
また、毎年冬には、企業の買い付け旅行の添乗員アシスタントとして、
実際にヨーロッパを訪れ、
実地で研修をします。
●講師になって頂いたポイント
同じ会社の旅行部に所属し、海外出張をする度に航空券を届けてくれたり
連絡をくれたりしていましたが、ほとんど記憶にないくらいの付き合いでした。
その後、上田学園の大家さんの友人として、改めて紹介されて再会。
何事にも力まず、一見無責任と思われるほど「なんとかなるよ!」と言いながら、
仕事で何か問題が起きると、他の担当者が青い顔をしている中、
ビシッと問題を解決していく。
それも大声で笑い、冗談を言いながら。
その姿に感動。
小さいときのお話、旅行会社に勤めるまでのこと等、
どんな苦労もニコニコ笑いながら乗り越えてきた“たくましさ”にも感動し、
講師をお願いしました。
Christopher Wenborn (カナダ銀行・日本クレジット銀行などに勤務後、
上田学園講師)
「英会話を楽しむ」
●目標
外国人とコミュニケーションをとろうとする姿勢を育てます。
会話力を上げ、どんな方法でもいいので、自信を持って英語が使えるようにする。
●授業内容
映画やTVのドラマなどの聞き取りや、クイズを使って会話の練習など。
●講師になって頂いたポイント
学園生が教えた日本語クラスのモデル生徒。
イギリス人らしい頑固さと、やさしさを持ち、
「世界1周の旅は何度もしたし、
ロールスロイスも乗りまわしたから、もうそれには興味が湧かない」というクリスさん。
なんとも説明できない魅力に、当時の学生がほれ込み
学生たちの推薦で先生としてお迎えした。
石川真希(女優・シンガー・服飾店舗経営)
「身体で表現する」
●目標
自分の言葉で話す訓練。
●授業内容
発音、表現、ジェスチャー、舞台見学など。
●講師になって頂いたポイント
生き様そのままを表すように、背筋のピンと伸びた素敵な方が、
学園の前を歩いて行きました。それが石川先生でした。
後日俳優のご主人を通して紹介して頂き、社会にこびず、気負っていない
一本筋のビシッと入った生き方に共感。
表現を仕事にする石川先生に、その素敵な生き方も含めて
学生に授業をしてもらいたいと思い講師をお願いしました。
當山泰(作庭家。日本小品盆栽協会 理事。陶芸家。)
「植物を育てる」
●目標
「現代の文人育成」と「自分で判断できる力をつける事」
●授業内容
実際に簡単な、苔玉やミニ盆栽を作る。
植物の性質や、管理、観賞の仕方を通じて庭や盆栽とは何か?を考える。
道端に生えている草や苔にも「美」が有り、見えていなかった事を感じて貰う。
●講師になって頂いたポイント
長い間、学園が買い求めた花々が最後まで咲ききらないことに
心を痛めておりました。そんな折、学園のななめ前のアパートの一階に、
沢山の植木鉢が置いてあることに気が付きました。
何とも不思議な空間。でも、なんだかとても気になる空間。
チャンスがあればこの植木鉢の持ち主の方と
お話をしてみたいとずっと考えておりました。
ある冬の朝、一人で雪かきをしていると
「お手伝いします!!」と言いながら一人の男性が長箒と一緒に
やってきました。そして、もくもくと
道路に積もった雪をかいて下さったのです。
まるでエクザイルの一員のような風貌の方。それが植木鉢の持ち主でもある
作庭家の當山先生との出会いでした。
その後、お話する機会があり、そのお話の内容にすっかり魅了され、
聞いてみました「今話して下さった盆栽や植木の話、学園の生徒たちに
して頂けませんか」と。
またまた、違った角度から学生たちの感性を磨いて頂ける
新しい出会いでした。
金井一浩(若米会 会長。 かない米店 代表取締役)
高校卒業後、大学進学はせずバブル期に証券会社へ入社。
奇しくも入社式当日、株価大暴落が始まりバブル崩壊と共に
社会人第一歩を歩みだす。阪神淡路大震災にて傷ついた街、
人々を尻目に復興関連株で利益を得る利己主義な投資家を
目の当たりにし、自ら行なっている資本主義社会の矛盾に
疑問を持ち退社。その後、社会が一変し規制緩和の流れを
米穀業界も受け、業務改善を迫られた家業を継ぐことに。
授業内容
世界の中で生きる日本人として一番大切なことを知る。
それは神様-豊作祈願-お米の歴史を知ることから始まり
現代の食の乱れが、心と体をいかに蝕んでいるかに気付き、
それを通して、日本人とは何かを知るきっかけになると思う。
●講師になって頂いたポイント
当時94歳だった母が、体に良いと言うことで五穀米を入れて
ご飯を炊いておりましたが、あるときスーパーで売っている
五穀米はあまり良くないと聞き、お米屋さんを捜しておりました。
そんな時に出会ったのが、学園の近くにあったお米屋さん、
金井米店でした。
初めて買いに伺った時、とても品の良いご夫婦が丁寧に
応対して下さり、好印象を受けました。そして次に買いに
伺った時、息子さんである金井先生が応対してくださいました。
お米を精米している間、お米について色々お話を聞かせて
下さいました。
お人柄を象徴するように穏やかに説明して下さるお米の話。
お話は面白く、興味津々に聴き入っておりました。
そして気づかされたことは「お米の文化の日本人なのに、
お米のことを全く知らない」ということでした。
学園生は日本をはじめとする世界を相手に生きて行く
学生達です。だからこそお忙しいとは思いましたが
ご無理を承知でお米の話をしに来て頂きました。