この日は、朝は僕とたっちとひろぽんとアカバンで、みんなの荷物をこれから泊まるホテルに

運びました。

しっしーとばななマン(この旅行中に知花に付けられてしまったあだ名 byアカバン)の

二人はお客さんを空港に送りに行きました。

その後、たっちとひろぽんとアカバンとばななマンの三人は、エッフェル塔に登りに行きました。  

    写真 エッフェル塔にて。左から アカバン、たっち、ひろぽん ばな奈

しっしーは、上田先生とお客さんの観光案内をしていました。

そして、そのとき僕はというと、なんと何もせずに、ホテルのベッドにひとりいたのです。

 

事件はその朝、出かける前に起こりました。

みんなより、ちょっぴりだけ早くしたくの整ったわたくしは、何を思ったのか、

突然、ベッドサイドで、バク転したのです。

「え、そんな能力が成瀬君にあったの?」って今思ったあなた、

そう、ぼくには過去、バク転をした経験など、たった一度もありません。(笑)

いきなり思いついて、いきなりやっちゃったのです。

そしてあなたの予想通り、僕はそのまま頭から床に垂直に落下して、笑いごとではなく、

数秒間、体がマヒして、ピクリとも動かなくなって、嘔吐感に襲われたのでした。

自分でも、一瞬死んだかと思いました。

その日は、一日中、頭とお腹の辺がなんだか気持ち悪くて、昼からずっと寝ていました。

下手すら、いきなり意識を失って、死んでしまうんじゃないか、という心配を僕も含め、

みんなにさせてしまいました。

まったく若気の至りとは、こういうことなのでしょう。

僕は、それからもこの旅行中、いっぱいバカなことして注意されました。

あまり大きな声では言えないんですけど他にも、パリの野外彫刻美術館で我慢できなくて、つい野外で小便をして、

「犬と同じなの?信じられない。ほんとに許せない。」って大森さんに言われたり、

フィレンツェのウフィッツィ美術館の彫刻を撫でたり、ベネチアの道端のポスターを剥がして

もって帰ろうとしたりして、みんなに一斉に怒られたりしました。

なんか怒られたら、余計ムシャクシャして、なんかしてしまいそうでした。

しかも、そのときからずっと禁酒令が出て、完全に一滴もアルコールの類を飲ませて貰えなかったのです。

確かにそれも、僕が未成年なんで、僕が飲むこと自体がイケナイことなんですけど、

すごいムードいっぱいのヨーロッパのレストランとかで、ご馳走を目の前にして、「酒を一滴も飲むな」って、

もう僕にとっては、つらくてつらくて泣きそうでしたね(涙)。

んで、その目の前で、おいしいおいしいって、すごい嬉しそうに、先生達は毎日飲んでるんですよ。(うらやましィーー!)

そんでばな奈も同じミセーネンの癖して、飲んでるんですよ。

「知花くんはしっかりしてるから飲んでもいい」って、「あなたはアル中だから」って

アル中ちゃうし!!

ほんと、あれじゃあ健全な青少年の心もさすがにすさんでしまいますよ。

まあ、こんなこと言っても、結局全部悪いのは僕なんですけどね、たぶん・・・・・・

すいません、もう終わります。

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