この日は、朝はフランス最大の美術館、ルーブル美術館にいって、
午後から自由行動。
昼からぼくとアカバンとひろぽんはカタコンベに行きました。
そのあとぼくは一人でカルチェラタンあたりを歩いて、パッサージュへ行き、
夜はポンピドゥーセンターに知花と二人で行きました。
全部の建物がルーブル美術館
ルーブルはご覧の通り、考えられないくらいに巨大だったので、全部を見ることは最初からあきらめて行きました。
ぼくは、絵と、ギリシャ彫刻を中心に見学しました。それだけでも3時間くらいはかかりました。
絵は、中世、ルネッサンス、とかのフェルメールっぽい絵がけっこう好きで、見ていて気持ちよかったです。
あの有名な、ダ・ビンチのモナリザも見ましたが、結構小さい絵でした。
あれは、そんなに美人なんでしょうか?
古代ギリシャ彫刻、アフロディテ(ミロのヴィーナス)とかは、ホントにきれいってゆーか、美しかったです。
ほかにも、教科書で見たことがある彫刻、サモトラケの勝利の女神「ニケ」なんかは、
思ったよりすごくでかくて迫力満点で、ものすごいかっこよかったです。
あと、びっくりしたことですが、
男性の裸体の彫刻の、ほぼ98パーセントぐらいが、根元からアレを折られてました。
昼ご飯は、ひろぽんとアカバンと3人で美術館の中で食べて、
それから3人でカタコンベに行きました。
カタコンベとは、普通の観光客はまぁなかなか行かんやろな、っていう場所、
パリの無縁仏の共同地下墓地のことです。
骸骨がきれいに整理されて山盛りになってる写真を、ひろぽんが目ざとくガイドブックから見つけてきて、
行こうって言ったのがきっかけで行くことになりました。
入ってからしばらくはずっと暗い細い道で、何もないから、これだけ〜?とか言ってたら、
いきなり壁一面がキレイに敷き詰められた頭蓋骨でいっぱいになりました。
そっからは延々とそれが続いて、壁だけじゃなく、骨の壁の向こうもびっしりつまった骨で、
さすがにちょっと気分が悪くなりました。もしひとりで行けって言われたらかなりつらいと思います。
道もそうとう長かったし、途中にぽつんとベンチとかあったけど、そんなん座ったら余計怖いし。
気持ち悪かったけど、ぼくはちょっとだけ、頭蓋骨をなでなでしてみたら、ざらざらしっとりって感じでした。
で、やっと着いた出口は、入り口からなんと一駅ぐらいも離れた別の場所で,
あらためてそのでかさに驚かされたのでした。
そのあとはひとりでぶらぶらカルチェラタンあたりを歩いて、
歩き疲れるほど歩いた割にはそんなにおもしろくなかったので、
夜にポンピドゥーへ行くまで宿で休憩するという予定を変更して無理矢理、
ガイドブックを見て思いつきで「パッサージュ」というのを見に行くことにしました。
パッサージュというのは18世紀から19世紀に造られたガラス屋根のアーケード商店街のことです。
パリにたくさんあるそのパッサージュの中で、僕は「パッサージュ・ジェフロワ」や「パッサージュ・ヴェルドー」といった
名前のパッサージュに行きました。
商店街は、かなり僕の中の「ヨーロッパ」っぽかったのですごい嬉しかったです。
古本屋とか、絵葉書を売ったりしてる店が多かったです。
古本屋で画集を立ち読みしていたら、北斎の浮世絵画集があって、
そこに置いてある画集の中ではそれが一番僕にとってはおもしろかったので、やっぱり僕は日本人なんだと思いました。
絵葉書屋は、使い古して字が書いてあって切手も貼ってある古絵葉書が売ってたりするところがおもしろかったです。
そんな絵葉書使えないんだけど、なんだかすごい味があって、字が読めないのが悔しいけど、
それでも字体とかでいろいろ内容が想像出来たりするのがおもしろかった。
その後、夜、ポンピドゥーセンターにばな奈(知ばな)と待ち合わせして行きました。
ポンピドゥーはルーブル、オルセーに続くパリ三大美術館のひとつで、
主にピカソあたりから後の美術、現代美術を展示しています。
はっきり言って、これは疲れた。
意味がわからんで、下手くそなギャグを見せつけられてるみたいに感じた。
ほんとに、ただの悪ふざけみたいだと思った。
ばな奈はすぐに帰ったので、ぼくは一人で、まるでマラソンをしてるような気分で最後まで見切りました。
この日はかなり歩いたのでほんとに疲れたので、
ホテルに帰ったら、ミーティングして、さっさと寝ました。