H16.10.11

僕は高校を卒業した後、いわゆる「引きこもり」らしき生活を何年かしたけれど、いつも何か精神的にピンチになったときは、美術用のクロッキーブックに文章を書きつけた。その習慣はいまでも少し残っている。

クロッキーブックを使っていたのは罫線のあるノートに字を書くのが苦手だからだ。自分にとって一番書きやすい字の大きさと行間の広さは、その時々で変わるので、罫線があると邪魔なのだ。

それともう一つ重要なのは筆記用具で、あまり力をいれずに濃い線が引けるものでないと嫌なのであった。パイロットかゼブラのジェル状のボールペンがいいんだけど、いつも書いていないとインクの出が悪くなるし、キャップをしておかないと乾燥して書けなくなるので、ふとした拍子にキャップが外れていると駄目になってしまう。(復活の方法はもしかしたらあるのかも)

濃い線が必要なのは、私が自分にいいきかせる為に書くからだ。書いた字を自分の目によく見せてやらなければいけないから。

内容は日記でもないしエッセイでも小説でも詩でもなくて、そのとき一番気になっていることを、ゲロをはくように垂れ流す感じで、まとまりがなく、テーマもはっきりしないし、日本語として成り立っていないことも多い。自分に好きに書かせて落ち着かせた後、コントロールを取り戻すために冷静に自分の状況を書き直す。

そんな行為で、私は自分をいくらか安定させることが出来たのであった。

文章を書くのが好きかと聞かれれば、どちらかというとNOである。文章を書きたくならないのは、今までのところ、心が安らかな証拠で、書きたくなるのは何か嫌なことがあったときだった。

ただ、そういう私の経験は、自分の精神的生活が貧しいことを表しているように思われる。文章を書くという行為は、きっと、自分の気持ちの器に収まりきらない感情があふれ出ていく事なのだと思うから、大事な問題は何がその器に入るのかということなのだ。

*   *   *

今朝気がついたら、ジェル状インクのボールペンが家に一本も無いのに気が付いた。しかたなく油性ボールペンで書いたら、すべり悪いし薄いぃぃ!! 実家出るときにけっこう予備は持ってきたのに、使い切ったか? う〜ん、久しぶりだが、買ってくるか。

過去に作ったもの

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